麦の海に沈む果実:恩田陸

「青の丘」と呼ばれる、日常とは変わった学園での不思議な舞台での物語を綴る恩田さんの作品。

本作品、かなりミステリーの色が濃いです。

ネバーランド
六番目の小夜子

と、あのノリでこの小説を選ぶとえらい痛い目に合いそうです。


物語の中心となる、「青の丘」、そもそもこれがすごい。

  • 古城を思い起こすような学園
  • イベント盛りだくさんの生活
  • そこに住む生徒の質

「一度は行ってみたい学校」としてはかなり理想を表現しているのですが、

物語中では、それなりに人生を背負った人間がたくさんでてくるので浮世絵離れした気持ちになってしまいました。


ミステリー小説としては面白いですが、
日常学園ドラマミステリー(勝手に作った。)を期待して読むと痛い目に見るのでそこは注意が必要。

最後はなんとも後味が悪いですなぁ。。

あぁ、ぜんぜんレビューになってないや。
次は明るい本を読みます。