クラウドコンピューティングについて(はじめに)
そろそろ米国にきて5ヶ月がたちましたので、なんとなくクラウドコンピューティングについてまとめていきたいと思います。気が向いたときに更新します。
文章は大上段に構えているように見えますが、その辺はご愛嬌。ご意見等あればお待ちしています。
- はじめに
近年、クラウドコンピューティングという言葉が流行している。ユーザは、インターネット上のどこかに存在するコンピュータリソースを活用することで、自社にコンピュータを用意することなく、大手企業が提供する潤沢なリソースを利用することが可能になる。この所有から利用へという新しいパラダイムは、ICTに携わる人間だけでなく、メディアや政府にまでも影響を与えている。この流れは米国のみならず、日本を始めとする諸外国にまで作用を及ぼしており、現在最も関心がもたれる分野の1つである。
一方で、クラウドという言葉に明確な定義はなく、マーケティングキーワードや、コスト削減の代名詞としても利用されており、こうした状況をバズワード(中身がない騒ぎ言葉)として表現することもある。しかしながら、Amazon、Googleといったインターネット企業を筆頭に始まったクラウドコンピューティングの波は、Microsoft、IBM、HP、SUN といった大手ベンダをクラウドビジネスに参入させている。
本ブログでは、米国にてリサーチを行った該分野の内容に基づき、クラウドを提供する各プレイヤーの戦略のまとめ、各クラウド基盤の技術的な要素/特徴を洗い出すことにより、現時点のクラウドコンピューティングの課題をまとめると共に、利用に最適な市場を明らかにする*1。
*1:こんな文章が書ければいいなぁと思います